犬のフィラリア予防薬と言えばお肉状の食べるお薬チュアブルタイプ、ノミ・ダニ予防薬と言えば背中に垂らすスポットタイプ。その2種類のお薬を使い分けている方はいらっしゃいませんか。
今回はその2度手間を省く画期的なお薬の「パノラミス」を紹介します。
パノラミスの効果や、安全性、危険性などはあるかどうかも詳しく記載しますので、これを機会に、犬の予防薬の一つの選択肢として考えてみて下さいね。
パノラミスとは
パノラミスとは、日本イーライリリー株式会社のエランコアニマルヘルス事業部から
2014年1月に日本で発売された、国内では比較的新しい「フィラリア予防薬」です。
飲むタイプのお薬ですが、通常のお肉状の食べるお薬では駆除できなかった「ノミ・マダニ」も一緒に駆除できる画期的なお薬です。
パノラミスの効果
パノラミスには、有効成分が2種類含まれています。
1つ目は、内部寄生虫を駆除する「ミルベマイシンオキシム」。
2つ目は、外部寄生虫を駆除する「スピノサド」。
ミルベマイシンオキシムがフィラリア虫の他に犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫も駆除してくれます。
スピノサドがノミ・マダニを駆除してくれます。
1つのお薬で、外部寄生虫も内部寄生虫も駆除が可能ですので、今まで2種類の駆除薬を使用していた方にとっては、手間も金銭的な負担も減りますので助かりますね!
パノラミスの安全性
パノラミスは、日本では比較的新しい薬なのですが、海外ではすでに販売実績があります。
2011年にアメリカで承認された後には、アメリカだけでなく、ヨーロッパ,オーストラリア,ニュージーランド,カナダなど世界各国で販売されています。
販売実績が長いという事は、今まで問題がなく安心して使えるお薬だという事で、安全性と信頼性が高いという事に繋がります。
国内と海外のパノラミスを使用した臨床実験でも副作用は非常に少なく、高い安全性が実証されているお薬なのですよ。
パノラミスの副作用
どんなお薬にも副作用がつきものです。
では、パノラミスの副作用にはどんなものがあるのでしょうか。
以下に主な副作用をあげておきます。
1、嘔吐
2、下痢
3、無気力
4、心因性のかゆみ
上記となります。
嘔吐と下痢に関しては、薬を体が「異物」と勘違いをして体の外へ出そうとする作用になります。
また、パノラミスの有効成分であるスピノサドが、胃や十二指腸にある、消化管の粘膜を刺激するセンサーにくっついてしまい、まだ食べ物を消化していないのにもかかわらず嘔吐してしまいます。
そのため、このパノラミスを内服する場合は、少しでもセンサーにくっつくのを抑えるために単独で与えるのではなく「少しのご飯と一緒に」与えるのが望ましいとされています。
パノラミスがフレーバー状のためオヤツ感覚であげられるとの事から、空腹時にあげてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、嘔吐する危険性が高まります。
せっかくのお薬ですから、きちんと飲んでもらいたいですよね。
無気力や心因性のかゆみなどは一過性のもので心配ありませんが、あまりにもいつもに比べて元気がなく、かゆみによって皮膚に異常を起こしている場合などに関しては、すぐに動物病院に相談してくださいね。
パノラミスで注意すること
パノラミスは「フィラリア駆虫薬」です。
蚊が出始めるシーズンの一番初めに内服する場合は、犬がフィラリア症にかかっていないかどうかを検査してくださいね。
もし、フィラリア症にかかっているフィラリア陽性の犬に投与してしまうと、命に関わる重大な症状を起こす危険性があります。
また、与え始める年齢も重要です。
8週齢(2カ月)以下の子犬には与えないでください。
そしてパノラミスは犬の体重によって、与える量が決まっています。
超小型犬用(2.3㎏~4.5㎏)
小型犬用(4.6㎏~9㎏)
中型犬用(9.1㎏~18㎏)
大型犬用(18.1㎏~27㎏)
超大型犬用(27.1㎏~54㎏)
去年のものが残っているから、同じ薬をあげてしまおうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、犬の体重は変わるもの。
去年は8.5㎏だったのに今年は9.5㎏。
去年のお薬のままあげてしまっては、有効成分が足りません。
せっかくお薬をあげたとしても、フィラリア症にかかってしまう危険性がありますし、ノミ・ダニに刺されてしまう事も考えらえます。
パノラミスを与える前には、きちんと効果が発揮できる容量のお薬を選んで欲しいので、体重を計ることもお忘れなく!
《価格比較表》 | 他店価格 | ご案内価格 |
1錠当たり | 2000円~ | 1080円~ |
6錠:1ケース | 12000円~ | 6500円~ |
12錠:2ケース | 24,000円~ | 12,500円~ 最安 |
パノラミス錠は通販での在庫が無い為、「ネクスガードスペクトラ」や、同メーカー・同成分・同効果の「コンフォティスプラス・コンフォティス錠」へお切り替えの上、ご利用くださいませ。
猫へのノミマダニ・フィラリア予防は「ブロードライン」がおススメです。